2020年1月21日 (火)

縁起/継ぎ接り

 

ぼこ゜っ

ぼこ゜っ

 

泥沼から

湧く

 

それは…

 

水紋は

幾重にも輪を描く

ひろがり

 

水鳥は頭を潜らせ魚を獲[と]る

魚のかたちは失せていく

鳥と魚はひとつ(ら)なりて

 

太陽系の星々は

まわる

まわる

 

太陽ともども

銀河ともども

宇宙ともども

まわる

まわる

 

いと高きところは

いと低きところ

 

いと深きところは

いと広きところ

 

内なるオウ[奥/応]は

外なるエン[遠/縁]に

 

行きどまりは

次なる門に

 

わぁ

 

浅黄蘗[あさきはだ]の風が

吹いている

 

 

 

2020年1月 9日 (木)

しょう[笙承生]

 

なみはしずかに

 

みたされて

みちてゆく

 

ごくん…

ごくん … …

 

温もりを感じて

両の手は

はなひらく

 

そそがれる雫

宇宙の深淵から

乳飲み子のように

吸いついて

 

こく

こく…

こく …ん

 

刻まれた

すべてを

 

吐く

吸う

呼吸はひとつ

 

吸い

吐き

ひとつの呼吸

 

あちらから

こちらから

霧のように

たちのぼる

 

おとつれ

みち

つれて

 

ゆら

ゆら

 

いのち

 

呼びかけのようであり

応えのようであり

呼応はひとつ

ひとつの呼応

 

として

 

いと

なみは

みたされている

みちている

 

とどまることなく

 

 

 

 

 

Hawaii

 

月あかり

浮かぶ

 

夜露がたちこめる

芝生の香りが

素足を包む

 

はぜる炎は

ほとばしる

血潮

 

ふわ り

 

浮かんだ足が

弧を描く

 

くる り

 

両手は月を抱いて

明るい闇にとけていく

 

誰かが叩く太鼓の音振

火を囲んで交わされる沈黙

テーブルではおしゃべりが続いていて

森からは鳥の羽音とものの気

波音は潮の香りを連れてきて

 

いろいろな流れを縫うように

いろいろな揺らめきを感じながら

決して同じではない

同調もせず

反発もせず

無視もせず

ただ

そのままに

 

わたし

 

踊ってる

 

 

 

 

2019年12月31日 (火)

海から…へ/Mar Mar

 

磨き上げられた玉[ぎょく]を

包み流れゆくように

つるるるる

つるるるる

ぽぽぽぽぽぽぽ

 

背伸びした鰓[えら]は

思いきり

マグマのうねりを飲み込んで

あらわれた広がりに

生まれたばかりの宇宙が湧き出していく

 

ぷぷぷぷぷ

つ゜つ゜つ゜つ゜つ゜

 

絡まった根は

ほどけて

あらたまり

かけめぐり

のびゆく大樹のごとく

あらたなるかたちに

からまり

 

ぴぴぴぴぴ

と゜と゜と゜と゜と゜

 

うけとめられて

うけとめて

くるくる

くるくる

かわるミの

 

星を吸い込み

太陽[ひ]を吐いて

 

ちりちりと

塵の集まり散っていく

ただなかを

 

ままままま

mar

mar mar

 

うみ

うまれ

 

いき

いかれ

 

血に濡れた体から

したたる滴が

乾いた

足跡は

はるかなる砂紋のけしき

 

来る風[し]気

繰る風[し]身の

うた

 

 

 

玄[GEN]

 

その橋をわたっていると

どんどん海の深みへと潜っていきます

 

なつかしい

影の色

 

まんなかは

海の底

 

そこで

ずっと握りしめていた石を

三つ巴の模様の石を

ひらいて

放しました

 

起きてください

起きてください

 

 もぐもぐ

 もぐもぐ

 なみだは

 るるる

 

来るまで眠っている

その島へ

 

 

 

たどる

 

中世のみちを

年の瀬の

冷たい空気と暖かい陽射しのなか

建物とコンクリートに覆われ尽くしてしまった

でも

のぼったりくだったりまがったりして

体は往時の空間を通って

瓦礫に埋もれた裂け目から滲み出る匂いを感じて

 

車の排ガスや

酸欠の地面の異臭や

削り取られた山や緑

 

にもかかわらず

どうしてだろう

 

楽しいな

 

あるく

あるく

あるく

 

 

 

2019年12月26日 (木)

ヒトの時間

 

ヒトは

120歳くらいまで

生きられるポテンシャルを持っている

という

 

12

といえば

一年だ

 

10年 ひと月

1年 三日

 

ならば

いま

わたしは

新緑まぶしき頃

のヒト

 

 

 

champagne

 

磨き上げられた

日本刀の

輝きしたたる

液体を

飲み干した

 

いにしえよりの

太陽の復活

ことほぐ夜

 

 

 

R1(2019)/12/25(水)

 

 

@champagne < Latin campus “a field”

 

 

 

2019年12月25日 (水)

ふ ね

 

舟がいく

 

海か

空か

まほろしか

 

つぶつぶ

いっぱい

森のなか

 

輝き

つづける

暗闇に

 

ぷかぷか

浮かび

ゆらゆら

游ぎ

 

むくむく

わくわく

いくのです

 

 

 

さかい

 

とんがり山の

洞穴は

けものの臭い

 

そっと

覗くだけに

しておくれ

 

笹の葉が

さやさや

さやさや

 

 

 

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