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2016年3月16日 (水)

テイク・オフ/TAKE OFF

     *


老子は

「無為」

を説いたという


  加速膨張する

  宇宙は

  つねに与え続けられている


統べるために使われてきた

共振・共鳴とやらは

ヒトの脳を乗っ取っている

だけではないのか


  私たちは

  その一部として

  宇宙と一所に動いている


善と悪も

天使と悪魔も

光と影も

奪うことから始まった地平上の概念


アフリカ大陸を出た人も

丘の上におかれた人も

砂漠をさまよう人も


奪う地平で

どんなに与えることや愛を説いたとしても

奪うことから離れられない


複雑に進化した神経網を

効率よく使うため

自己意識が生まれた、

のかもしれないが


自己意識を

そのまま拡大することを是とした

幼い意識が

私たちの社会をつくっている


神も 自己意識の掌の上

それは未熟さの証


一つにするには

奪わなければならない


“ひとつである現実”に寄り添うことは

無為である


     ○


老子は

「自然」

を説いたという


たぶん

老子は

古い地平が夢見た希望


観念だけでは

新しい地平へ

飛び立てなかった


     ○


宇宙は

いつも与え続けられている

私たちは

つねに与え続けられている


いや、

与える

与えられる

という概念は

この宇宙にそぐわない


展開し続ける

流れを観ること

流れに添うこと

流れにあること


流れを

とどめて奪うのではなく


流れとして

いくのだ


     *


@昨日より 啓蟄の末候「菜虫化蝶」


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