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2019年4月

2019年4月27日 (土)

Watermark

 

始まりのゆらぎ

一気に

引き延ばされて

 

たゆ たふ

たゆ たふ

 

風のない湖面のような

かすかなゆらぎ

 

あい

かさなり

かわり

いき

 

たゆ たふ

たゆ たふ

 

はるばる

わたり

ひろびろ

ことなり

 

波紋が描く

うつくしきかな

 

 

 

 

いまはのコトバ

 

立ち込める初秋の匂いの中で

木香薔薇が

ときを告げる。

 

あぁ

なんてこと

私は過去の塊だ

 

世界は

屍に埋もれている

 

いまは?

いまは?

いまは?

 

突き抜けろ

この存在を震わせろ

 

たとえを脱ぎ捨てようとする

コトバは

体を探り求める

 

 

 

いのちへの信頼

 

覚えている必要はない

思い出すこともない

 

であったときに

感じればいい

 

その度ごとに

見つければいい

 

変わり続ける

いま このとき

 

 

 

2019年4月23日 (火)

ワビサビのみち

 

真夏の午後の日射しに焼き尽くされて

カラカラに干上がった

コンクリートの道を、

薄いゴム底が

歩いていく

 

揮発するケミカルは

ぬたうち からまる

コンクリートの路地を

あてもなく漂っている

 

窒息した大地

発酵も

枯れることも

できず

惨めな腐敗臭を放ち続ける

 

なのに

気づけないホモ・サピエンス

どんどん自ら囲い込み

どんどん息を詰めていく

 

脳は癌に成り果てて

体は叫ぶ

叫ぶ

叫ぶ

 

祈りの声は

信じる神

地獄と天国までしか

届かない

 

体は叫ぶ

叫ぶ

叫ぶ

 

ワきあがれ

サきつづけ

 

ワサワサ

ワサワサ

ワサワサと

 

ワび

サび

アヴァンギャルド

チンケな面[おもて]に留めるな

 

ワサワサ

ワサワサ

ワサワサと

 

囲い尽くされ

固め尽くされた

いのちの場所を

揺らしつづけろ

動きつづけろ

奥の奥の奥へいけ

 

そこは

真夏の午後の照りつける太陽

ワびて

サびて

いくるもの

 

 

 

2019年4月 4日 (木)

令月/POSSIBILITY

 

 

こ の 宇 宙 が

再 現 不 能 の

一 回 性 の

と き め き な ら ば

 

 

ま い に ち

花 に

し た た め て

 

誰 か に  と ど く

や も  し れ ぬ

 

 

わ た る

風 を

歩 い て く

 

あ な た に  で あ う

や も  し れ ぬ

 

 

と じ て

ひ ら い て

く り か え す

 

な に か が  で き る

や も  し れ ぬ

 

 

 

 

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