« 令月/POSSIBILITY | トップページ | いのちへの信頼 »

2019年4月23日 (火)

ワビサビのみち

 

真夏の午後の日射しに焼き尽くされて

カラカラに干上がった

コンクリートの道を、

薄いゴム底が

歩いていく

 

揮発するケミカルは

ぬたうち からまる

コンクリートの路地を

あてもなく漂っている

 

窒息した大地

発酵も

枯れることも

できず

惨めな腐敗臭を放ち続ける

 

なのに

気づけないホモ・サピエンス

どんどん自ら囲い込み

どんどん息を詰めていく

 

脳は癌に成り果てて

体は叫ぶ

叫ぶ

叫ぶ

 

祈りの声は

信じる神

地獄と天国までしか

届かない

 

体は叫ぶ

叫ぶ

叫ぶ

 

ワきあがれ

サきつづけ

 

ワサワサ

ワサワサ

ワサワサと

 

ワび

サび

アヴァンギャルド

チンケな面[おもて]に留めるな

 

ワサワサ

ワサワサ

ワサワサと

 

囲い尽くされ

固め尽くされた

いのちの場所を

揺らしつづけろ

動きつづけろ

奥の奥の奥へいけ

 

そこは

真夏の午後の照りつける太陽

ワびて

サびて

いくるもの

 

 

 

« 令月/POSSIBILITY | トップページ | いのちへの信頼 »

詩・うた」カテゴリの記事