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2019年6月

2019年6月28日 (金)

境界

 

なだれ込む世界に

生きるために

理解という

カタチを与える

 

みつけ出した

つくり出した

セン[sen-/sem-/線/選/遷/宣/栓/腺/詮/泉…]

によって

 

それは

己[おの]が見たいだけのもの

なのか

あなたと分かち合えるもの

なのか

 

それは

はねつける硬直

なのか

まじり合うあわい

なのか

 

心地よく

しなやかに

ときめきながら

息をしたい

 

だから

深く深く

潜っていく

 

世界は

いまも

湧き出し続ける

 

わたしは

いつも

泳ぎ続ける

 

 

 

@sen- = Proto-Indo-European root meaning “old”

sem- = PIE root meaning “one; as one, together with”

 

 

 

文字

 

もじ

もじ

 

もじに

かくれている

かくされている

 

むかし

むかしの

わたしたちが

混沌に

みつけた

せつなる線跡

 

体に打ち寄す波が

せつなにつくる

カタに

チをのせ

 

うぉぉぉぉ…

うぉぉぉぉ…

 

感じたことも

思ったことも

すべてのって

すべてのせて

線にひく

線にひかれる

 

 

 

コトバ(その四)

 

文字に

からだを

すますなら

 

文[あや]しき地

文うき地

文なす地

 

あやしき霊[チ]

あやうき霊

あやなす霊

 

コト割りて

コト鳴りて

コト為して

 

からだから

あらわれる

 

わたしから

あらわれる

 

あらわれを

字[いつく]しむ

 

 

 

コトバ(その参)

 

 

【なみ さまざま】

 

 

みち

ひかれ

ことなる

コトバ[異波]の

あいだから

編ゆむ

編ゆまれ

おります

ここに

 

 

 

 

【あらわれえぬもの】

 

 

ながれてゆくのは

なぞるもの

ここにあるのは

わかるのに

けっして

すくいとれません

 

 

 

 

【あらわれ】

 

 

ぽっかり

あいた

 

ぽつんと

たたずむ

 

触れられぬ

その

豊饒

 

輪郭をそっとなで

しずかにつつんでみる

 

 

 

 

【重力】

 

 

チが

かさなって

世界はうまれた

 

かさなる

チカラ

うまれたヨ

 

 

 

 

スッパ

 

PATHをPASSする

 

素っ破

素っ破

素っ裸

 

素っ破だから

PASSできる

 

 

 

 

@ path < PIE root pent- “to tread, go, pass”

pass < PIE root pete- “to spread”

 

 

 

 

大いに切なることは

 

言葉にするのが大事、

って言うけれど

ほんとうに大切なことは

言葉に掬えるようなものじゃない

 

目を閉じて

皮膚をそばだて

膜のセンサーすべてで

手さぐりする

ような

 

感覚や直感の向こう側を

探り求めて

やっと少しだけ確かなものに触れられる

ような

 

ほんとうに大切なことは

言葉にする、みたいな

乱暴に扱えるものじゃない

 

ほのかな

かすかな

あるかなきかの

気配(みたいなもの)

だから

 

 

 

補記:文中の「言葉」は、「音楽」や「絵」や「踊り」など、あらゆる表現に置き換えることができます。

 

 

 

2019年6月25日 (火)

琴鳴りし

 

うれし

うまれし

この星に

 

あいにいきます

ことなりて

 

おどろおどろな暗黒も

まばゆいばかりの光明も

良しも

悪しも

味噌糞も

 

あいにいきます

ことなりて

 

 

 

 

 

cf. 「素朴な琴」

       八木重吉

 

  この明るさのなかへ

  ひとつの素朴な琴をおけば

  秋の美しさに耐えかね

  琴はしずかに鳴りいだすだろう

 

 

UNI-VERSE

 

ぐ る ん

ま わ る

 

ひ と つ

ま わ る

 

ぐ る ん

ゆ れ る

 

ひ と つ

ゆ れ る

 

来 た る

混 沌 は

大 い な る 裂 け 目

 

吸 い 込 ま れ

満 ち あ ふ れ

 

落 下 し

上 昇 し

 

わ た し は

ど こ ま で も 透 き 通 っ た

果 て し の な い 濁 り の な か

 

 

 

パス[PATH/PASS]

 

通りすぎてゆくがいい

慰めも

安らぎも

励ましも

楽しみも

奪うものも

傷つけるものも

儚さも

確かさも

何もない

この場所を

 

通りすぎてゆくがいい

嫉みも

怒りも

謗りも

悲しみも

悦びも

笑いも

慈しみも

すべてある

この場所を

 

通りすぎてゆくがいい

何もなくて

すべてある

この体を

 

 

 

さようなら

 

わたしの

カラダが

おこす波

 

あなたの

うちから

おこる波

 

世界は

波に打ち寄せられて

いろんな

なみだで

みちている

 

醸す

カオス/chaos

 

超えて

声得て

コトバ得て

 

たがい

ちがう

作用なら

 

 

 

2019年6月23日 (日)

作用なら

 

確かなものが

ほしいのは

触れられて

いたい

から

 

のびて

ちぢんで

ゆれる

 

めざめるのは

わたされてきた

もの

 

うごきはじめるのは

わたし

いく(かもしれない)

もの

 

あいているし

とじている

 

うちよせる

わたしが

なみに

ふれるところで

 

 

 

なみのおとがきこえる

 

おヘソから

わたしを

こきゅうする

 

はじ

けると

 

あなたの

空へ

なだれこむ

 

 

 

Ri-birth

 

もどかしい

 

もっとも

おかしい

 

もと

 

もと

もと

おかし

 

ものこと は

 

もと

きた

みちを

もどります

 

もんどり

うっって

 

もうもう

murmur

 

まぁまぁ

まわせば

らせんは

ほどく

 

ほら

ほら

でてきた

やっとこ

ひょっとこ

 

わら

わら

わらって

まいりましょう

 

きのうのクスリは

けふの毒

かも

しれませぬ

 

あら

あら

くす

くす

いきませう

 

あな た

かな た

あな いき

と いき

あな うれし

 

 

 

2019年6月15日 (土)

連続と非連続。あるいは、そのように観えるということ

 

と う

と ぶ

 

と う

と ぶ

 

こ こ か ら

あ ち ら

 

つ づ き て

つ づ い て

こ ろ ん

う つ る

 

と  わ れ て

と わ れ  し

あ な た か ら

 

 

 

なみがとおりすぎるところでは

 

光を吸うように

光を吐くように

 

コトバとその周辺[あたり]が

そして あるいは、まったく別の遠くのものが

吸い込まれてゆく

 

やがて

波は

ふかぶかとしたところで触れて

やがて

吐き出されてゆく

 

少しだけ

ちがえた

世界へと

 

 

 

humming/ハミング/はむing

 

ふ る

え る

こ こ

ろ は

ど こ

に あ う

 

ゆ ら

め く

こ こ

ち は

た れ

の も の

 

う た

か う

き も

ち も

と き

を え て

 

い き

い け る

か ら

だ か ら

 

 

 

ふる まふ

 

た ち

き え る

 

い き

る る る

 

と こ

し へ と

 

あ ら

わ れ て

 

く る

し く も

 

た の

し く も

 

お も

か ろ し

 

た ち

あ が る

 

い き

て い れ

 

こ と

ば か ら

 

は じ

ま る る

 

な み

だ か ら

 

ひ ろ

か り て

 

あ な

た と も

 

ふ る

ま う の

 

 

 

2019年6月 3日 (月)

シテン[視点/支点/始点≒視転/支転/始転]

 

ブラックホール[闇の穴]を

覗き込んだら

ぼわん、と

ゆらいで

私の体のなかの空

 

言葉の奥の奥の奥

たどり着いたら

ぐんにゃり

たわんで

ヒトの体というコトバ/事場

 

時間や空間

いろんな感覚

いろんな知覚

滑り込んだら

命はそういうものらしい

 

 

 

 

仮権[けごん]

 

まぼろしの

まほろばに

いきるものは

 

あわい

あわいを

行き来する

 

問わず語りの声響かせて

矯めつ眇めつ

ひかず

しかず

 

 

 

 

 

取り出したのは

あわい

かな

 

あったのか

つくったのか

 

見つけたのか

見紛うたのか

 

 

 

 

 

ほろほろ

こぼれる

かけらは

けむり

蜜が流れる川となる

 

 

 

 

からころも

 

からころも

 

 

 

 

コトバ/事場(2)

 

その線は

引いたそばから

にじみ出す

 

あい

まい

もこ

もこ

 

何かがうごめき

集まり

離れ

 

気体

液体

コトバは変態

 

のびたり、ちぢんだり

内と外を

行ったり、来たり

 

ぼんやり

ほのかに

ゆら

ゆら

かわり

カッワーリー

 

気がつけば

遠い(ような)

どこか知らない場所にいたりする

 

 

 

コトバ/事場

 

言葉には

日々の営みが

塵のように

ふりつもり

押しつぶされたり

ねじ曲がったり

裂けたり

ずれたり

くっついたり

流されたりして

気がつけば

見たこともないものになっていて

 

なのに

みんなすべて熟知したかのような

神のしたり顔で

疑うこともなく

当たり前の

見たこともない

熟知したその場所から

世界を語る

 

けど…

 

 

コトバは

ヒトをまとい

ヒトにまどう

 

どうしようもなく

生き物として

 

 

 

 

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