« 宵酔(しょうずい) | トップページ | ひ十月[ひとつき] »

2019年10月 6日 (日)

 

せまる

夜の森の懐ふかく

 

なつかしい哀しみのような

慎ましいときめきのような

暗闇から 夕暮れと明け方をわたす

透きとおった儚い淡藤色は

砂が粉になる

ひと呼吸手前の粒となって

地球をめぐる

 

はしる

姿なきオオカミの吐息とともに

 

降りそそぐ

まぁるい葉っぱは

とても大きく

ばさら ばさら

けのものの

もののけの

律動が

あちらこちらで

飛び跳ねる

大地の褐色の血

わたしは

この身を浸して

飲みほすのだ

 

 

 

 

@ ステファン・ガチェンゲ AB

@  < おきつ(掟つ)=心に決める、計画を立てる

 

 

 

« 宵酔(しょうずい) | トップページ | ひ十月[ひとつき] »

詩・うた」カテゴリの記事